今週は、青森県青森市に本社を構えるベンチャー企業、
appcycle株式会社 代表の藤巻圭さんにお話を伺いました。
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青森県は言わずと知れた、りんご生産量日本一の県。
しかし、ほんの少しでも傷があるだけで、そのままでは出荷できないりんごが
青森県だけでも年間5万トンもの量にもなります。
この状況をなんとかしたいと立ち上がった藤巻さん。
青森生まれりんご配合のヴィーガンレザー
その名も「RINGO-TEX」を開発しました。
「ヴィーガンレザー」というのは動物の皮を使用せずに、
革の見た目・質感を再現した素材のことを言い、近年注目され始めています。
藤巻さんが開発した「RINGO-TEX」に使われている素材は主にリンゴジュースの残渣。
1社だけでも年間5万トンほどの残渣が出ているんだとか。
海外ではりんごを使ったレザーは開発されていましたが
国内では「RINGO-TEX」が初めて。
青森のりんごは世界一、と言う思いのもと
海外に負けるわけにはいかない!と開発に漕ぎ着けました。
現在はアパレルなどを製造。
最初は県内のりんご農家にも驚かれたと言います。
後継者不足が理由となり、今後10年でりんごの80パーセントがなくなるという統計も出ています。
世界で勝負できる商品を売ることでりんご産業への良い影響をもたらすことができると感じていらっしゃいます。
動物の皮と比べて、軽さや水への耐久性などメリット多い特徴を持ち合わせている「RINGO-TEX」。
現在は航空会社のヘッドレストに採用されるなど徐々に反響は広がっています。
「青森で、「夢がある」といっていただけるような活動をできていることを
幸せとして実感しています。」と話す藤巻さん。
今後は、日本での定着を始め、魅力を伝えつつ
世界へもっと青森のりんごを知ってもらいたいと言う目標のもと活動していく、と話してくださいました。
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appcycle株式会社
〒038-0015 青森県青森市千刈4丁目2−4
HP : https://appcycle.jp/