これからの時代の主役となる「Z世代(10代~22歳)」と「ミレニアル世代(23歳~38歳)」にフォーカス。アメリカの若者たちが普段何を考え、何に影響を受け、どうした性質や特徴があるのか、さらにグローバルビジネスや海外進出企業も知りたいこれからの消費動向について、ミレニアル・Z世代評論家のシェリーめぐみが座談会形式で彼ら、彼女らの本音を引き出していく。
☆シェリーさんのPresident記事はこちらから!
今回はアメリカのZ世代、海外旅行に出発!について
<本記事を要約すると…>
●ヨーロッパなど世界の国の2/3以上が既に海外旅行者に門戸を開放し始めている。
●「アメリカの若者世代の過半数が、これから来年にかけて海外旅行を計画している」というデータも。
●NYの人たちはフランクに話しかけやすいが、東京の人たちからはその余裕を感じない。NYでは割とすぐ道を聞きやすいが、東京では道を聞きにくい。ただ、NYで道を聞くと道を間違えていることも多い。
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綿谷エリナ:綿谷エリナのOn The Planet 。この時間は「NY Future Labミレニアル・Z世代研究所」です。
ヒカル:Hello I’m Hikaru.
メアリー:Hi I’m Mary
ケンジュ:And this is Kenju and welcome to NY Future Lab 2021.
綿谷エリナ:
今夜もニューヨーク在住のジャーナリストでミレニアル世代とZ世代評論家・シェリーめぐみさんと電話が繋がっています。シェリーさん!
シェリー:
エリーさん! こんばんは~!
綿谷エリナ:
こんばんは!
シェリー:
まず日本のこのニュースが気になったのでお伝えしたいのですが、多分皆さんご存知だと思いますが、先月7月に日本に来た外国人旅行者が5万1000人で、コロナ前(おととし7月)と比べると98%減少ということだそうです。
綿谷エリナ:
うわあ、まあでもそんなもんかもしれないですよね。
シェリー:
それでもね、オリンピックがあったから多いほうで、それまでの月は、今年に入ってから毎月1万人程度ともっと少なかったということなんです。
綿谷エリナ:
そうか・・・
シェリー:
その理由もね、外国人の入国をわずかな例外を除いて全面的にシャットダウンしているからなんです。これが水際対策ということになっているのですが、一方でヨーロッパなど世界の国の2/3以上が既に海外旅行者に門戸を開放し始めているんです。こういう中で日本もどうなんだろう?という話がこれから出てくると思うんです。
綿谷エリナ:
そうですね、ワクチンの接種が進んでいけばいずれはそういう話も出てくるのかなという感じもしますが、感覚としてはまだそれは受け入れられる感じがしない、というのが多くの人の感覚なのではないかという気がします。
シェリー:
そうですよね。あるアメリカの旅行サイトでは「来年に入ってからではないか」という記載がありました。
綿谷エリナ:
そっか。NY Future Labのメンバーは、旅行というテーマに関してどんな感覚でいますか?
シェリー:
あのね、アメリカのZ世代がいま一番やりたいことの一つが「海外旅行」です。
綿谷エリナ:
やっぱりそうですよね、行きたいですよね海外旅行、、、
シェリー:
もうこの世代の過半数がこれから来年にかけて海外旅行を考えているという調査結果(計画している)もあるそうです。
かなりアメリカの若者はノーマルに近い生活に戻ってきた証でもあると思うし、ヨーロッパとかにも行けるようになってきたので、そういうことも大きいんじゃないかなと思うんですけど、ラボのメンバーのケンジュが早速7月下旬にイタリアに旅行に行ってきたんですよ。
綿谷エリナ:
じゃあ帰ってきて間もないという感じなんですか?いいなあ~
シェリー:
ね、いいですよね。まず安全面でどうだったのか、から聞いてみました。
ケンジュ:Yeah I felt safe like indoors and everywhere like trains like indoor spaces everyone’s wearing masks and regulate how much people. Somewhats like New York in that part.
シェリー:みんなインドアではマスクしていて、入場制限もしているからニューヨークと同じ感じ。入国するのは簡単だった?
ケンジュ:No you need show a negative covid test or you need to show proof of vaccine I think.
シェリー:テストの陰性結果か、ワクチンの証明を出さなきゃいけない。何が一番楽しかった?
ケンジュ:ご飯がめっちゃおいしい。あと I was surprised そっち日本料理が多い。多分両方ともシーフードだからかな。
シェリー:イタリア人もジャパニーズフード好きなの?
ケンジュ:好きみたい。どこにでも行くと寿司屋とか like on the block we are at the first Airbnb we are at, the same block has three Japanese restaurants.
シェリー:最初に泊まったエアビーと同じ区画に日本食の店が3件もあった。すごいね。それでイタリア人とどんな話したの?
ケンジュ:Anytime you say you are from New York, their eyes are little, they are like oh may god! You are from New York?
シェリー:ニューヨークから来たっていうとみんなが「えーすごい」って言う。
ケンジュ:For them New York is like すごいと思っているけど。俺たちに取ったら別に、面倒くさいだけで。何が面倒くさいの?ニューヨークの?
ケンジュ:何が面倒くさいって、everyone is rushing and everyone has a deadline. Everyone doesn’t stop talking anybody.
シェリー:みんないつも何かに終われて急いでいるし、喋り始めると止まらないし。まあそうかもしれないね。
綿谷エリナ:
そうなんですか?私ニューヨーカーはフランクなイメージを持っているのですが、それはドラマの中だけ?
シェリー:
フランクなんですよ!フランクはフランクなんだけど急いでいるというのと、あと騒がしい(笑)
綿谷エリナ:
そうなんですね。
シェリー:
そんなケンジュなんですけど、いまヨーロッパの国々にはだいたいイタリアと同じで、入国するにはワクチンまたは検査の証明が義務付けられているということで、安全な感じもあるけどまだまだ完全に自由に出入国できるという感じではない、というのが現実。
で、「ニューヨークの忙しさ」というところに話を戻すんですけど、東京に行ったことのある彼らに、東京と比べてどうなの?ということを聞いてみたところ、メアリーから意外な回答が出てきました。
メアリー:Yeah but it kind of feels very lonely, like Tokyo itself. Nobody really has the time for youish either.
シェリー:東京もすごく忙しい街、それだけでなく、誰かに何かしてあげる時間もなくてちょっと寂しいかも。
メアリー:Like people are scared of because you I mean I’m not an Asian.
シェリー:特に私アジア人ではないから、話しかけられると怖いのかも。
ヒカル:There are not-nice Japanese people like I one time asked this random dude like if you know this entrance is a right entrance of the train I was looking for, and he was like rejected like don’t you have eye, I was like.
シェリー:ヒカルが言うにはそれは日本人に対しても同じで、自分が道を聞いた時も、そんなこともわからないの?みたいな顔されて答えてもらえなかったそうなんです。
ケンジュ:Maybe he’s having a bad day.
メアリー・ヒカル:I don’t know.
シェリー:もしかするとその人ケンジュが言う通り、あまり機嫌がよくなかったのかもね。ニューヨーカーってみんな人に道を聞くよね。日本はいきなり道を聞くとびっくりしちゃう。あまり知らない人同士で喋らないからね。でもニューヨークはもう普通に歩いていて、前に歩いてた人がふっと振り返って、あそこに行きたいんだけどどうすればいいの?って普通に簡単に聞くよね。
ケンジュ:They give you a wrong direction.
シェリー:そうなのよね、大体2回に1回は間違った道を教えられちゃう。でも一生懸命教えようとするんだよね。
ケンジュ:そうそう(笑)
綿谷エリナ:
(笑)でも間違った道を教えてもらうということはよくあることですよね。ベルリンでも結構あるんです、信じた道を進んで行ったら違った!って(笑)
シェリー:
私も結構あるんですけど、ニューヨーカーってわかんなくても教えようとするんですよね(笑)
でも人懐っこいというかおせっかいというか、人情味もあるんですけど、日本人ってシャイなのもある上に、「ちゃんとわからなかったら教えたくない」というのもあるかも知れません。
綿谷エリナ:
逆にそこで間違えたことを教えるより、「分かりません」と言った方が親切、と言う感覚はあるのかもしれません。
でも私しょっちょう道聞かれますよ。「あの~」って声かけられるんです(笑)
シェリー:
(笑)
綿谷エリナ:
話しかけやすそうなオーラが出てるんですかね?
シェリー:
あ、そうかもしれない!東京で?
綿谷エリナ:
東京でもそうですし、世界どこでも、何なら旅行先でも聞かれます。
私ここローカルじゃない~!って言いながら一緒に迷ったこともありますよ(笑)
シェリー:
コスモポリタンなオーラが出ているんですかね?
綿谷エリナ:
聞いても怒られなさそうなのかな(笑)
シェリー:
だけどこういう「旅行あるある」みたいな話も旅行が自由にできる環境だから出来るわけで、本当に早くコロナが落ち着いて日本にも外国人旅行客が戻ってきてほしいですよね。
綿谷エリナ:
逆もですけどね。私たちも旅行に気兼ねなくいけるように、早くなって欲しいとおもっています。でももうひと踏ん張り、ふた踏ん張り頑張っていかなければならないなと思っています。
ところで、シェリーさん、お知らせがあると聞いたんですけど・・・?
シェリー:
そうなんです、明日木曜日の20時から放送されるTokyofmで放送される「ニュースサピエンス」のマンスリーエディションに出演します。明日のテーマは「アジア系アメリカ人」、まあ日本人も入ってきているんですけど、普通の日本人、大谷翔平からBTSまでアメリカでどんな存在感を発揮しているのか、そしてアジア系へのヘイトクライムが何故起きるのか、まで掘り下げていきます。是非聞いて頂ければと思います。
※詳細はこちら
https://www.tfm.co.jp/sapiens/
綿谷エリナ:
気になりますね。ニュースサピエンス・NYエディション、明日の夜8時からですね。
シェリーさん、今週もありがとうございました!!!
シェリー:
ありがとうございました!
綿谷エリナ:
そしてNY Future Lab、JFNアプリAuDee そしてSpotifyでもぜひチェックしてみてくださいね。次回もお楽しみに。