温かい日も増え、日に日に、春の足音を感じている方も多いのではないでしょうか。
今日もやってきたのは千葉県君津市にある“きみつのさんぽ道”!
この場所にも、春の花がチラホラ、見ることができます。
コブシ、モクレンの仲間、そして、日本の代名詞でもある桜!!🌸
今回は、そんな桜に注目!
ワクワクキーワードは「自分たちでソメイヨシノのクローンを作ろう!」
万里恵さん:凄いことを言ってる。作れ・・・る?
ドクトル:ソメイヨシノがどうやって増えているのか?は知っている方も多い。
人がソメイヨシノの分身を使ってどんどん増やしている。
その分身の術=接ぎ木 の技術を使って、今回、サトノートでソメイヨシノのクローンを
作ってみようと思います。
きみつのさんぽ道にあるソメイヨシノが植樹された場所まで移動。
今、お2人の目の前には立派なソメイヨシノが!
今回、サトノートでは、このソメイヨシノの枝を少しばかり拝借し「接ぎ木」の技術を使って
クローンを作っていきます。
そもそもソメイヨシノって?
江戸時代、エドヒガンザクラとオオシマザクラが自然交配し
偶然できたのでは?と言われている。あまりにも素晴らしかった桜を、
今の豊島区にある染井村の庭職人が目をつけ、増やしていった、と言われています。
特徴は?
エドヒガンザクラは、小ぶりで濃いピンク色の花。葉っぱが出る前に花が咲く。
オオシマザクラは、大ぶりで白い花。花と同時に葉っぱが出る。
ソメイヨシノは、両者のいいとこどりをした桜。葉が出る前に、
淡いピンク色の花が咲き、たくさんの花をつけるのが特徴。花見に最適!
万里恵さん:エドヒガンザクラとオオシマザクラを交配すれば「ソメイヨシノ」になりますよね?
ドクトル:実は、人工的に交配させても、なかなかできない。できた桜は、葉っぱと花が同時に出ちゃう。
万里恵さん:最初にできた1本目は凄い!
ドクトル:めちゃめちゃ、凄いこと。しかも、その1本を庭職人が見逃さなかった。
さらに、種から増やせないことにも気づいたんだろう。そこで「接ぎ木」の技術を使わないと
ということで、接ぎ木でどんどん増えていった。
ソメイヨシノは、人の手でシカ増やせない。ということは、里山の代名詞!
万里恵さん:たしかに!人の手や、人の生活の一部になることで増えていった桜!
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まずは、接ぎ木に使う桜の枝を選びます。
元気がよさそうな枝がベスト!
長く成長して、古かったり、太かったりするのは避けましょう。
万里恵さん:老木より、若い木がいい?
ドクトル:若すぎてもだめで、丁度、成長して栄養がきている方が枝にエネルギーがいっている。
そういう枝を探しましょう。
接ぎ木の枝は、花が咲いておらず、つぼみがついているのがベスト
枝の太さは、1cmいくかの太さ。太すぎると、元になる台木にさせない。
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万里恵さん:ソメイヨシノは接ぎ木で増えていった。という事は今、目の前にある5mほどのソメイヨシノで
昔、接ぎ木した場所が見えたりする?
ドクトル:目の前にある樹木の樹皮、地面から15cmくらいから上は違う。
おそらく、この部分が接ぎ木した箇所だと思われる。
万里恵さん:その下は、違う木なんですね?
ドクトル:そうです。「台木」成長力の強さで選ぶ。この樹皮はたぶん、オオシマザクラの模様。
その上はソメイヨシノの模様になっている。
これがどんどん、成長し太くなっていくと、似たような模様になっていくため、分かりづらくなっていく。
サクラの花もキレイですが、ちょっと、下も注目!
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今回、「台木」は、元気で成長が早いと言われているオオシマザクラ。
ホームセンターでも売っており、3~5年ほど育ち、太さは、人差し指くらいです。
さぁ、場所を移動し「接ぎ木」をやっていきます。
①「台木」の根本から約3cmほど上の部分をまっすぐ横に切っていきます。
ここに、ソメイヨシノの枝を指していきます。
②「台木」をカットしたあと、さらに、切り込みを入れます。
そうすると、木が雷に打たれたかのようにパッカーンと真っ二つに!
③先ほど、採ってきた「ソメイヨシノ」の枝を10cmほどに切り揃えます。
将来的に葉っぱが沢山でてしまうと、エネルギーがそっちにいってしまうため、
葉っぱは取っていきます。
④指す部分(下の部分)を「台木」に刺すため、先端を鉛筆を削るように、削ります。
⑤削った「ソメイヨシノ」を「台木」に刺していきます。
⑥このままでは、雨ざらしになったり、ばい菌が入りやすいため、テーピングします。
ホームセンターで、農業資材として売られている「メデール」(接ぎ木用のテープ)を
巻いていきます。
万里恵さん:初メデール✨
⑦このままでは、剝がれやすくなってしまうので、さらに、コーティング!
ロウを塗ったりますが、今回は、里山ゼロベースで出会った養蜂家の鈴木さんからいただいた
ミツロウで固めたいと思います!
接ぎ木完成!これが育っていくと、この先100年200年!?と成長。
これがどうなっていくのか、成長が楽しみですね~
管理方法としては、
直射日光が当たりすぎると、蒸散していってしまうため、半日陰くらいがよい!
今回は、直径12cmの鉢を使用。3年くらいたつと、鉢の中で根がパンパンになるので、
その頃には、地におろせるかと思う。
花粉症。優良な品種を作るために使う。
里山ゼロベースとしては、今後、山で植樹する際、記念の目印になる場所に「ソメイヨシノ」を植えていきたい。
万里恵さん:どのくらいで初開花を予想?
ドクトル:たぶん、10年くらいだと思う。
今回の技術は、色んなものにも使われている。
例えば、ミカンの台木に接ぎ木をして、優良な品種を作ったり。
身近なところでいくと、ワイン。ぶどうも「接ぎ木」の技術が使われていたりする。
また、スギなども、優良な品種は「接ぎ木」で作られている。
結構、野菜でもできる。
万里恵さん:自由研究にもいいかも!
さぁ、来週、番組から大事なお知らせが💛
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