Cocktail Voice @ THE BELLWOOD

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Cocktail Voice @ THE BELLWOOD #005Grasshopper

世界を魅了したbartender鈴木敦(THE BELLWOOD)がcocktailのSTORY、Recipeを紹介。


 
この番組は、カクテルにまつわるエピソード、レシピ、そしてカクテルを音で提供します。

#5は100年以上も愛されているクラシックカクテルのひとつ「Grasshopper」  


Voice


美味しいカクテルが飲みたくなるようなストーリーと音世界が堪能頂けます。
是非!ヘッドホンでお楽しみください。

#005 Grasshopper 




Story

★#005 Grasshopper★



 グラスホッパーは1918年にニューオリンズにあるTujague’s(トゥージャグス)いうレストランで当時のオーナーバーテンダーPhilip Guichet(フィリップ グイシェ)が考案したカクテルです。
 このカクテルはフィリップがNew Yorkで開催されるカクテルコンペティションに出場する為に作ったもので残念ながら大会では優勝は逃したんですが見事2位に選ばれ、それ以来100年以上たった今でも愛されているクラシックカクテルです。
 このTujaque’sというレストランは、1856年にニューオリンズで創業して以来160年以上つづく老舗レストランで、ニューオリンズで現存しているレストランの中でも2番目に歴史が古く当時は初めての立ち飲みスタイルバーとして注目を集めたお店でもあります。
 私も3年前に初めてTujague’sに行きましたが、ニューオリンズという町自体すごく歴史を感じさせる場所で、その中でも特に雰囲気のあるお店の1つで、そこで本場のグラスホッパーを飲みました。それは今まで飲んだグラスポッパーに比べるとかなりパンチの効いた味で驚きました。
 現代のグラスホッパーは通常カカオとミントのお酒にクリームを混ぜて作るミントチョコレートのような味わいのカクテルですが、Tujaque’sのグラスホッパーは最後にブランデーをカクテルの上にフロートさせて作ります。これがいい具合にパンチが効いてるんです。
 そしてGrasshopperを創作したPhilip Guichetというバーテンダーですが彼もまた数々のオリジナルカクテルを生み出して当時のアメリカのバーテンダー業界に大きな影響を与えたバーテンダーの一人でもありました。
 そんな歴史のあるグラスホッパーを当時の時代背景に思いを馳せながら楽しんでみるのもまたバーの楽しみ方の1つではないでしょうか。




Recipe
★Grasshopper Recipe★




シェーカーを用意していただきます。
フレッシュクリームを30ml
この時にクリームのみを攪拌してしっかり泡立てます

泡立ったらクレームドホワイトカカオを25ml
クレームドミント15ml

シェーカーに氷を入れてクリームがホイップするようなイメージで優しくシェイクしていきます
しっかり混ざったらカクテルグラスに注いで完成です。

以前にダイキリを紹介しましたが、今回はクリームを使ったカクテルなのでカクテル自体の中にフワッとした空気含んだ仕上がりをイメージしてシェーカーには氷1つだけを入れます。
 この音の違いもぜひ楽しんでいただけたらなと思います。