Cocktail Voice @ THE BELLWOOD

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Cocktail Voice @ THE BELLWOOD #006French75

世界を魅了したbartender鈴木敦(THE BELLWOOD)がcocktailのSTORY、Recipeを紹介。


 
この番組は、カクテルにまつわるエピソード、レシピ、そしてカクテルを音で提供します。

#6は夏の暑さを忘れさせてくれる爽やかなカクテルのひとつ「French75」


Voice



美味しいカクテルが飲みたくなるようなストーリーと音世界が堪能頂けます。
是非!ヘッドホンでお楽しみください。

#006 French75 



Story

★#006 French75★



 French75というカクテル、実はいまだにどこで誰が作ったのか謎のカクテルで1915年、パリにあるThe New York Bar で人気の出たカクテルだと言われています。

 このThe New York Bar、バー好きの方ならご存知の方も多いかと思いますがのちにあの有名なHarry’s New York Barになるお店です。
 
 スコットランド系バーテンダーで私達バーテンダーのバイブルブックの1つでもあるHarry’s ABC Of Mixing Cocktailsの著者、ハリーマッケンホーンが好んで作って人気の出たカクテルと言われています。
 
 名前の由来は第一次世界大戦でフランス軍が使用していた75mm口径の大砲からきていてこのFrench 75にはその大砲ぐらいパワフルなキックがあるカクテル、というところから名付けられたと言われています。

 初めてカクテルブックにFrench 75の名前が登場したのはバーテンダー達にとってのバイブルブックの1つで1930年に出版されたHurry Craddock著書のThe Savoy Cocktail bookに登場しました。

 このカクテルはその後、国を越えニューヨークへと渡り当時マンハッタンでハリウッドスターやセレブレティー達の社交場として流行っていたストーククラブで大ヒットしました。



 さらに1942年には映画カサブランカに登場したりと長年に渡り愛されるクラシックカクテルへとなりました。
オリジナルのレシピもいくつか諸説があり、その中でも19世紀ごろに流行ったChampagne Cupというカクテルがあるんですけれどもその中身がシャンパン、レモン、砂糖にアイスを入れて飲むというもので、そこにトムジンを入れて飲むのも当時の流行だったとかいう話もあってそのカクテルが進化したのがこのFrench 75ではないかとも言われています。

 The Bellwoodではベースにジンを使い、レモンとシロップにシャンパンを合わせてキリッと爽やかに楽しんでいただける定番の食前酒として人気のカクテルの1つです、みなさんもFrench 75片手にこの夏を楽しんでみてはいかがでしょうか。


Recipe
★French75 Recipe★


 お好みのジンを45ml
 グラニュー糖と水で作ったシンプルシロップを10ml
 レモンジュースを15ml
 全てをシェーカーの中に入れてしっかり冷えるまでシェイクします。

 シェイクが終わったらシャンパングラスに注いでシャンパンもしくはスパークリングワインをグラスの8分目まで注いでお好みでレモンピールで香りを添えて完成です。