今回お話を伺ったのは、山形県酒田市のスーパー「ト一屋(といちや)」の佐藤善友 さんです。
「うまいものならなんでもト一屋」のキャッチフレーズで、酒田市内に現在7店舗を構える
地域密着型のスーパーですが、環境にやさしいお米「エコ米」を販売しています。
この「エコ米」は山形県庄内産のお米「つや姫」と「はえぬき」の2種類あり、
スーパーで発生した生ごみを堆肥化し、その堆肥を使って栽培されています。
「ト一屋」ではお客様が食べやすいように、野菜の外葉や果物の芯・皮をカットして販売していますが
全店舗合わせて年間で、140~150トンほどの生ごみが発生していました。
今までは、そのゴミを焼却処分していましたが、焼却するにも費用がかかります。
であれば堆肥化することで地域・環境にも良いでは?と考えました。
さらに「エコ米」は特別栽培米として販売されています。
そもそも特別栽培米とは、農薬・化学肥料を5割以上カットして栽培されたお米のこと。
「ト一屋」の有機肥料を使って栽培を行う農家さんの努力あってこその結果だ、と話す佐藤さん。
また「ト一屋」では「エコ米」を作るだけでなく、様々な面で食品リサイクルを行っています。
例えば、2022年2月に販売を始めた「イチゼロイチハチ」という純米大吟醸酒。
ト一屋[10-18]をもじって、命名されまたこちらのお酒は
庄内エコ米の「はえぬき」を使用しています。
佐藤さんの理想通り、辛口で口当たりの良い日本酒に仕上がりました。
食中酒として、飲み飽きせずに楽しめるお酒だそうです。
さらに、お店で発生する魚の頭や内臓などは養殖魚のエサとして「フィッシュミール」にしています。
魚の餌に魚を使うことは、相性が良く味にも良い影響をもたらすのだとか。
このような取り組みの結果、食品リサイクル率100パーセントを達成している「ト一屋」。
「酒田の台所であり、「うまいものならなんでもト一屋」というキャッチフレーズの通り
美味しいものをお届けすることを基本としつつ、少しでも環境にやさしい、
地域に密着した愛されるスーパーを目指して、できることはまだまだたくさんあると思っています。 」
と話してくださいました。
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「ト一屋」のHPはこちら!